鹿苑

旅とお酒の記録

SUNQパスで行く九州バスの旅 第3回 湯布院編 国内屈指の温泉地を満喫する

前回は別府に上陸し、地獄めぐりを経て別府ロープウェーまでやって来ました。

 

前回はこちら

 

第3回 湯布院編(別府ロープウェー→由布院駅前バスセンター)

2017年8月22日。今回は遂に憧れの温泉地、湯布院へ向かいます。

バス4台目 亀の井バス 別府ロープウェー→岳本(金鱗湖入口)

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次に来たバスに乗車。こちらはゆふりんではなく一般の路線バスです。

この区間の車窓は絶景の連続です。


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まず右側に由布岳(1,583m)。

山の上部は木々に覆われていますが、麓は草原で、所々に木と噴石(?)がある特異な光景になっています。こちらのサイトによると、毎年春に野焼きが行われているようです。やはり人為的に作られた風景のようですね。


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由布岳の脇を過ぎると道は右へ左へ大きく蛇行しながら湯布院盆地へ下りて行きます。これもまた絶景。

 

盆地に入ったバスは由布院駅前まで行きますが、今回は金鱗湖最寄りのバス停で下車しました。湯布院の主要観光スポット金鱗湖とJR由布院駅は1.5kmほど離れているため、ここで降りると効率的です。

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さて金鱗湖にやって来ました。面積は0.8ha、周囲400mで、「湖」と付いていますが規模的には池ですね。


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Wikipedia先生によると、儒学者の毛利空桑が、魚の鱗が夕日に照らされて金色に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたと伝えられているそう。写真は青い鱗の魚です。ティラピアかな?

 

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よく晴れている上、水深が浅く波も立ちにくいので水鏡が美しい。

3枚の写真のそれぞれ真ん中辺りに写っている茅葺き屋根の建物は下ん湯という共同浴場です。なんと混浴です。入る勇気は無かった。

 

湯布院まで来て温泉に入らず帰る訳には行かぬと思い来たのがこちら。
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ほたるの宿 仙洞さん。立ち寄り湯が500円で利用できます。


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中庭。隠れ家的雰囲気の宿。

 

受付でお金を払っていざ露天風呂の脱衣場に入りましたが、ここで違和感。

温泉の脱衣場特有の湿気を帯びた熱気が全くありません。

まさかと思い浴場を覗くと案の定湯船は空っぽでした。本当は時間外だったのに間違えて通しちゃったパターンしょうか。

 

仕方無く受付に戻りお湯が無かったことを告げると、何と代わりに追加料金無しで家族風呂(貸切風呂)を使ってくださいとのこと。ラッキーです。

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しかも豪華!テレビまであります。高校野球を見ながら湯布院の温泉を独り占めするという贅沢ができました。ほたる湯仙洞の方、機転を利かせた対応ありがとうございました。次に来る時はここに泊まります。


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風呂上がりにはやっぱりビール。金鱗湖近くの角打屋さんにてゆふいん麦酒ヴァイツェン淡色樽生。お漬物まで付けてくれました。美味しいです。

 

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角打屋のすぐ近くに、飛行機の付いた建物が。


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バスも。

 

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自動車も。


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九州自動車歴史館という施設でした。全景は撮り忘れましたが、かなり怪しげな外観。ホームページもインターネット黎明期の遺跡のようです(失礼)。

あまり大きな施設には見えませんでしたが、中には数十台の車が詰まっているようです。どうやって押し込んでるのかとても気になる。今回はパスしましたが、次は絶対行きます。


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次は由布院ワイナリーの直営ショップへ。

色んな商品を試飲して選ぶことができます。どれも美味しく、一本買いたくなりましたが、今後数日間それを担いで歩き回ることを考えると断念しました。

 

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その裏には湯布院フローラルビレッジなる施設が。


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イギリスのコッツウォルズ地方の景観が再現されたという、メルヘンな街並み。可愛らしいグッズショップや洒落た店が沢山入っています。女性やカップルで賑わっていました。


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可愛い動物もいます。リスの愛くるしさにしばらく見入ってしまいました。

施設内にはフクロウカフェやイングリッシュガーデン、宿泊施設もあるようです。

 

他にも由布院駅から金鱗湖の間の道(湯の坪街道)には多くの雑貨屋、飲食店、土産物店等が立ち並び、活気に溢れていました。

他の温泉地とは異なり団体観光客向けの大型ホテルや歓楽街が作られず、女性が訪れたくなる温泉地を目指して街づくりが行われたことが功を奏しているようです。

たった数時間の滞在でしたが、湯布院は今回の旅の中で最も観光地として充実した場所だと感じられました。

長崎と並び、九州内で最もお勧めの観光地の一つです。今度は2人以上で来たいなあ。

 

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駅に向かう途中、道路脇の公園に蒸気機関車が。1944年製造のD51形1032号機で九州で活躍した後、由布院町の「SLホテル」として利用され、その後この場所に移設されたようです。

この機関車、後に引き取り手が募集されていました。車体は無料だが移設に係る費用は自己負担とのこと。結局引き取り手は見つかったのでしょうか。


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JR由布院駅特急ゆふいんの森が停車中。いつか乗ってみたい列車です。

この年の7月、九州北部豪雨で久大本線の橋梁が流されたため、小倉・大分経由での遠回り運転となっていました。2018年7月復旧予定とのこと。よかった。


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由布院駅改札からの風景。

目の前に広がる温泉街とその奥に聳える由布岳。列車から降り立った人はいたく感動するでしょう。

 

湯布院編はここまで。次回は九州横断バスに乗り、絶景の九重・阿蘇を経て熊本を目指します。

 

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