SUNQパスで行く九州バスの旅 第2回 別府編 地獄めぐりの片鱗を味わう
前回はフェリーで大阪から別府に到着しました。
第1回はこちら
今回は別府で地獄めぐりと街歩きをします。
第2回 別府編(別府観光港→別府ロープウェー)
2017年8月22日午前7時
大分県別府観光港に到着、九州に上陸しました。
今回の旅のお供のSUNQパス全九州3日版。これ一枚で九州中のバス路線ほぼ全てが3日間乗り放題です。1日あたり約3,333円(※現在は若干値上げされています)、ぶっ飛んだ安さです。大阪南港でのフェリー乗船手続きの際に購入しました。
フェリーを降りた徒歩客の大半は送迎バスや別府駅行きのバスに乗り込んで行きました。鉄輪(かんなわ)方面のバスを待つのは私の他に帰省客と思しき女子大生だけ。
朝7時台にも関わらず既に日差しが凄まじい。九州の恐ろしさを感じます。
・バス1台目 亀の井バス 別府観光港→血の池地獄
記念すべき1台目なのに前から撮るのを忘れちゃった。乗客はほとんど地元の人の様でした。そりゃこんな時間から地獄見に行く観光客おらんよね。私も事前に亀の井バスの路線図と時刻表を徹底的に調べていなければ、下船後とりあえず別府駅に向かっていたことでしょう。
血の池地獄に到着したのは7時48分。8時のオープンを待ちます。
「地獄の入口」
こんな看板を見るとわくわくしますね。
オープンしました!1番乗り!
これが有名な血の池地獄。泉温約78℃、赤く見えるのは酸化鉄の色らしいです。
如何にも危なそうな雰囲気。地獄の名が相応しいですね。
裏山にも少し登れます。この場所には池の熱気が風で流されて来て、より大地のエネルギーを感じました。
・バス2台目 亀の井バス 血の池地獄→鉄輪
次のバスに乗り込みます。血の池地獄自体は20分もあれば十分です。血の池地獄のすぐ隣には龍巻地獄もありますが、時間と予算の都合上パスしました。
別府地獄めぐりは8つの地獄で構成され、そのうち血の池地獄と龍巻地獄のみ他の6つと2〜3km離れた若干不便な場所にあります。バスも多くないので公共交通機関で巡る場合は注意が必要です。
フェリーで着いた場合は、私のようにまず血の池地獄に直行して、その次に鉄輪周辺を巡ると効率的で良いと思います。
・海地獄
鉄輪のバスターミナルから暫く歩いて海地獄に到着しました。
シューってすごい音を立てて湯が吹き出してます。
海の名に相応しく美しい水色ですが、泉温は約98℃。入ると忽ち茹で上がってしまうことでしょう。この水色は硫酸鉄のものらしいです。
同じ地域なのに場所によって色が違うのは不思議ですね。
名物のゆで卵を作ってます。
食べましたが普通の美味しいゆで卵でした。
裏側に回るとすごい湯気。
写真を撮り忘れましたが、敷地はかなり広く、温水を利用して巨大な蓮が栽培されていたり、白龍稲荷神宮という神社があったり、見応えありました。
他にも敷地内には血の池地獄もどきがあったり。
複数の地獄を巡る時間が無い場合は海地獄だけに絞っても良いかもしれません。
私も血の池地獄、海地獄の2つしか行きませんでしたが、十分満足できました。
・鉄輪の街歩き
次のバスまで時間があったので、鉄輪温泉の街をぶらぶら歩いてみました。
斜面に広がる街の至る所からゆけむりが上る独特の風景。
坂と温泉の街です。
街のあちこちに共同浴場や足湯があります。
別府には2000本以上の源泉があり、百数十もの共同浴場があるそうです。残りの大半は個人利用だとか。家に温泉がある生活、羨ましいですね。
何気ない側溝の蓋からも湯気が噴き出してます。
路地裏にも
バスターミナルの裏にも
普段住む世界とは全く異なる面白い街でした。
次に来る時はゆっくり公衆浴場巡りをしたいものです。
・バス3台目 亀の井バス 観光快速ゆふりん 鉄輪→別府ロープウェー
9時31分 鉄輪のバスターミナルを出発。一路湯布院へ向かいます。でっかい目がついたバスです。別府駅と湯布院を結ぶ一般の路線バスは鉄輪を経由しないため、鉄輪から湯布院方面へ向かう場合はこのゆふりんを利用するのがお勧めです。
バスの車内で地図を見ていると、これから経由する別府ロープウェーバス停側に「九州焼酎館」なる施設を発見。お酒に目が無い私は喜び勇んで下車したのでした。
圧巻の量の焼酎。九州全土の焼酎が勢揃いしています。しかし試飲が一切無い。聞いてみたところ、土日のみ行っているとのこと。これだけの規模なのに勿体無い…
次のバスを待つ間暫く滞在しましたが、私以外に客は1人もおらず、心配になりました。
バス停に戻る途中ちょうどロープウェーが降りてきました。古めかしくて良い。次に来る時は乗ってみたいです。
次回はいよいよ湯布院に向かいます。
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